『3単現のs』 なぜそんな不思議なルールがあるのだろうと思っている人は多いと思います。
私の気に入っている英語のテキスト 『ネイティブスピーカーの英文法』 になかなかすっきりした解説がありました。それに独自の解釈を付け加えて、面白半分に彼女に話してみたら、通常はシビアな批評をくださるのですが、「よく分かったわ!」と意外と反応が良かったので、ここに書いてみます。
まず、『ネイティブスピーカーの英文法』 にあった説明は、
動詞の原形 ≒ 命令形
命令形になるということは、 それがまだ出来ていないということ と書かれていました。そりゃそうですよね。出来ていたら命令はしないですから。
例えば、
He works harder. ⇒ 『彼は、非常によく働きます。』
ですが、 もしこの3単現のsが落ちると
He work harder. ⇒ 『彼は、もっと働け!(つまり、彼はあまり働かない・・・)』 という逆の意味になってしまうかもしれないということです。
そんな命令の仕方あるんかいな? と思ってしまいますが、一つの証拠として、実は私たちは高校生のときに命令・主張を示す語のあとに続く文節では動詞の原形 というルールを習ったことがあるようです。そんなことは覚えてませんでしたが、これにかなり違和感というか不服すら感じたことをなんとなく思い出しました。
His Boss ordered that he (should) work harder (彼のボスはもっと働くように彼に命令した)
”彼”の尊厳を勝手に踏みにじってはならない
ではなぜ3人称・単数・現在の時だけ確実に区別する必要があるのかです。2人称や複数の場合はなぜ要らないのか? なぜ意味が逆さになってしまってもいいのか?
ここからは私が面白半分に付け加えた解釈です。
話をしている場にいるのは、”私”と”あなた”で、ことばの意味があいまいであったとしても、確認したり、反論したりすることできます。 しかし、3人称の”彼”はそうはいきません。その場におらず、もし事実と異なる解釈が起こっても、そのままになってしまう可能性があります。”私”と”あなた”という複数の人間で、一人の”彼”のことをおとしめることがあってはならない、弱いものいじめはNG! ということなのです。きっと・・・
英語文化では、『言いたいことがあるんだったら直接言えよ!』という、陰口をアンフェアーとする考え方が、日本よりも強いと言われます。3単現のsのルールが、ここにいない個人の尊厳は守られるべき という紳士的で、正義の味方のような態度につながっているのかもしれません。
英会話ではそれは全く気にするところではない
3単現のsのルール、kevinに聞いてもなぜそんなルールがあるのかは、全く聞いたことがないとのこと。ネイティブも会話の中で付け忘れることはあるようだし、日本人が英会話で3単現のsに神経質になる必要など全くないでしょう。
しかし、そういうルールがあるからには、何か理由があるのだろう と考えたほうが自然で、特に感覚が利かない外国語を覚える場合 「ただ覚えろ!」より、「なるほどね!」と納得できる理由があったほうが勉強が面白いと思います。
ということで、少しでも面白く英語を学びたいとお考えの方、
HimawariEnglishにどうぞお越しを♪
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